目次
地域住民と共に歩んできた祭りの役割

毎年10月15日に斎行される祭礼
今回ご紹介するのは、荒尾市で1200年以上の歴史を持つ「野原八幡宮」をご紹介。
御祭神
- 住吉大神
- 神功皇后
- 応神天皇
野原八幡宮の由緒
野原八幡宮は、延暦15年(西暦796年)、桓武天皇の御代に宇佐八幡宮から御分霊を勧請して創建されたと伝えられています。当時この地を治めていた小代氏が社殿を建立し、郷土の守護神として厚く祀りました。
その後、天文23年(1554年)には、肥後国主の相良氏が兵を率いて野原庄へ侵攻しましたが、住民たちは八幡宮に必勝祈願を行い、これを退けたと伝えられています。この出来事を契機に、八幡宮は地域を守護する神としてますます信仰を集めました。
以来、野原八幡宮は戦勝祈願や五穀豊穣を願う神社として崇敬を集め、特に小代氏の氏神として庇護を受けながら地域の人々と共に歩んできました。現在も、毎年10月15日に例大祭が行われ、1200年以上続く伝統が受け継がれています。
例大祭日
毎年10月15日
当時から続く神事や行事があり、地域の人々が集まる重要な祭典となっています。

歴史を感じる社殿と境内

野原八幡宮の本殿。手前にお賽銭があり、奥にも入ることができます。

中には、神社と荒尾市が共に歩んできた歴史を伝える写真がずらりと並んでいます。田に苗を植える風景や、地域の人々が祭りを準備する様子――その一枚一枚から、神社に込められたたくさんの想いを感じ取ることができます。
御朱印は300円(2025年8月時点)

また、社殿の中では御朱印の授与も行われており、初穂料は300円となっています。

夏に訪れた際は、境内をのんびりと散策できました。近所の子どもたちが元気に遊ぶ姿もあり、地域の人々に親しまれている様子が伝わってきます。

アクセスと参拝のポイント

野原八幡宮の駐車場は「八幡小学校」の正門前にあります。カーナビやGoogleマップで訪れる際は、「八幡小学校」を目的地に設定すると迷わず到着できます。

野原八幡宮 拝殿建替え工事への寄付のお願い

野原八幡宮は、長い年月を重ねる中で、拝殿をはじめとする境内の建物が少しずつ老朽化してまいりました。特に拝殿は傷みが進んでおり、これからも地域の皆さまに親しまれ、大切に守られていく神社であるために、建て替え工事を計画されています。
この工事には多くの費用がかかりますが、神社だけの力ではまかなうことができません。そこで、日頃からご参拝くださる皆さまにご協力をお願いしています。
次の世代へとつながる野原八幡宮の大きな力とするため、ご支援をよろしくお願いします。
募金目標額は「7,500万円」
問い合わせ先
野原八幡宮 社務所
TEL:0968-68-7440
FAX:0968-68-7731
場所
野原八幡宮
〒864-0163 熊本県荒尾市野原1529
※駐車場は「八幡小学校」を目指そう
TEL:0968-82-8400
地域振興部 観光文化交流課 世界遺産・文化交流室
TEL:0968-63-1274