三池炭鉱の歴史
1469年(文明元年) | 農夫が日本で初めて石炭を発見(伝承) |
1873年(明治6年) | 日本は近代国家を目指す。三池炭鉱を官営炭鉱にし、石炭を採掘 |
1800年代~1900年代初め | 2つの堅坑を建造。設備や機械も充実する |
1898年(明治31年) | 万田坑起工 |
1902年(明治35年) | 万田坑開坑 |
1908年(明治41年) | 三池港建造工事完了 大型船が入れるようになる |
1926年(大正15年) 7月 | 小型蒸気船「末広丸」建造 三池港港務所作業船として建造。水先案内人の送迎用に使われる |
1951年(昭和26年) | 万田坑閉坑 |
1960年(昭和35年) | 三池大争議が起きる 同年3月に新労が結成し、同年9月に解決 |
2015年(平成27年) 7月8日 | 明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼・造船・石炭産業の構成資産の1つとして、ユネスコ世界遺産に登録 |
- 水先案内人
- 外港に停泊中の大型貨物船の操舵室に入り、外港から渠内への航路を案内する人。元船長の人がやることが多い
三池炭の積出港「三池港」
万田坑で採掘した三池炭を積み出した港を「三池港」といいます。
晩秋~初冬にかけて三池港の航路で、有明海の大きな干満差(6mほど)の影響で多くの種類の魚もやってきました。釣れる魚はボラ・エイ(地元ではエイガンチョ)、フグ、カニ、ウナギなど。住民たちのいい釣り場にもなっていました。
炭坑と有明海での流通
有明海の干満差の大きさを利用して、大牟田川の川口まで大型船が入れた。
明治後半までは長崎県の島原や口ノ津まで石炭を運んで、詰め替えを行っていました。その後、三池港が1908年に建造工事が完了すると、大型船が直接三池港に横付けできるようになり、海上輸送が進むようになりました。
映画のロケ地にもなりました
実写映画 るろうに剣心のロケ地
2014年夏に公開された、『るろうに剣心 京都大火編』のロケ地になった万田坑。シーンは映画冒頭の、斎藤一率いる警官隊が、志々雄真実とアジトに攻め込むシーンに登場。
明治の頃から保存状態を維持した遺構に、幕末から明治初期を時代背景にした映画にとても映えます。ぜひ映画をご覧になった後に、映画のシーンで炭鉱のどの場所から撮られたか探すのも楽しいです。
三池炭鉱・万田坑の行き方
〒864-0001 熊本県荒尾市原万田200-2
公式サイト:https://www.city.arao.lg.jp/kurashi/shisetsu/mandakou/
TEL: 0968-57-9155