目次
SDGsとは?
「SDGs(エスディージーエス)」は、Sustainable Development Goalsの略で、日本語で「持続可能な開発目標」と翻訳できます。2015年に国連総会で世界の国々が、貧困・不平等・格差・気候変動などの様々な問題を、2030年までに解決するために掲げた世界中の国々の目標となっています。
気候変動の問題
2023年4月22日:国連の世界気象機関の報告書
国連が2023年4月に発表した、気候変動に関する年次報告書に、Googleトレンドで50万件以上の注目が集まりました。
国連の世界気象機関によると、過去8年間の気温は観測史上最高を記録。二酸化炭素などの温室効果ガス濃度も過去最高に達したと発表されました。
荒尾市の気候変動の影響は?
世界では雨が降らずに農地が枯れて、ヒビが入った土が見え、山火事なども増えました。近年荒尾市でも梅雨に入ると、冠水した道路も多くありました。また、荒尾市では荒尾梨やオリーブや米などの農作物を作っており、気候によって不作が増えれば、食費増加にもなります。
そのため、荒尾市も気候変動に対する対策や、これ以上の環境負荷をかけないことは、今後の自分の生活を守ることにつながります。他人事と思わず、環境に関心を持って、知識を増やして、守っていくことが大切です。
テーマは3つ
問題を解決するため、「17の目標」が設定されています。また、それを具体化したのを「169のターゲット」があります。それぞれの目標は幅広いですが、目標には次の3つのテーマのどれかが設定されています。
経済
働き方、生産、産業、技術革新
社会
貧困、健康、まちづくり、ジェンダー(男女差別)
環境
気候変動、水、森林、海洋、エネルギー資源
17の目標と5つのキーワード
Popular(人間)
すべての人が平等で健康な環境のもと、生きていくことを目標にしています。
あらゆる場所、あらゆる形の貧困を終わらせることが目的です。日本人の6人に1人いる相対的貧困状態になっています。フードバンクで寄贈などして、解決を目指します。
※相対的貧困状態とは?
国の文化水準、生活水準と比較して困窮した状態のこと。
すべての人がきちんと食べて栄養を摂る。持続可能な農業をすることが目的です。日本では、まだ食べられる食品を廃棄する食品ロスが問題になっています。けれど一方で、お腹を空かせて亡くなる方もいます。
廃棄される肉には、多くて11kgの穀物を必要とします。廃棄するなら、必要以上に食べずに貧しい人に食材が届けられるべきだという考えです。
すべての人が健康で、安心して暮らせるようにすることが目的です。
知識や設備があれば治療や予防できる、病気や事故。薬物やお酒、タバコの過剰摂取、交通事故、環境汚染、精神的な苦痛によって命を捨てる方などに、生きる上で心身ともに健やかになるように取り組みます。
誰もが公平で質の高い教育を受け、生涯学習ができることが目的です。
勉強ができることで仕事がもらえたり、自分にある権利を知り、多くの知識を求めて世界に行く。経済事情、性別、障がい、不登校などで勉強の機会がないように、学ぶ場を整えます。
ジェンダー平等をなくす。すべての女性が力を持つようにすることが目的です。
ジェンダーは、生物学上の性別ではなく、社会的・文化的に形成される性別のことです。女性だから家事や育児をして当たり前などの、性別による役割分担を考えて、変えていく取り組みです。
誰もが水と衛生施設を使えるように管理・維持するのが目的です。
荒尾市のフードバンク、フードドライブへの取り組み
フードバンクとは、食品企業の製造過程で発生した規格外品や家庭で余った食材を無償提供し、福祉施設などの子どもの食を支援する団体に送られて、活用する取り組みのことです。
荒尾市では、各福祉団体やゆめタウン、マックスバリュなどのスーパーの食品売り場でフードバンク、フードドライブの寄附を募っています。ゆめタウンとマックスバリュでは、フードドライブを行う時期が決まっています。各店舗の掲示板などに、実施時期を予告していますので、ご確認ください。
誰もが公平に教育できる生涯学習を
荒尾市では、様々な事情で通うことが難しい方へ積極的な配慮を色んな施設で行っています。ぜひ、ご利用下さい。
Prosperity(豊かさ)
すべての人が豊かで満たされた生活ができること。自然と調和した経済・社会・技術の進歩を確保することを目指します。
自然と調和したエネルギーを作る
安価で持続可能なエネルギーを誰も使えるようにすることが目的です。
人が生活するのに必要なエネルギーを、経済的でクリーンな方法で行うことを目指します。
最近は、地域に必要なエネルギーをその地域で賄う、エネルギーの地産地消を考えている地域もあります。地域のバイオマスを使って、バイオマス産業をしながら災害に強い町を考えるとこもあります。
経済に関すること
経済成長のために規模を拡大するのは必要です。けれど、働く人は無理な経済成長をすれば疲れます。新しい技術や産業の多様化するのと同時に、誰もが働きがいがある人間らしい仕事ができるようにする。それが目的です。
レジリエントなインフラと持続可能なイノベーションをもたらすのが目的です。
※レジリエントとは?
災害や停電、断水などの被害があった時に、すみやかに復旧できるように備えることです。
人種などの不平等をなくす取り組み
国の中での不平等と、国と国の間の不平等をなくすことが目的です。
国内の人口の地域格差の問題の解消。自由な働き方や生き方、地域創生で地域の魅力を発信しながら、教育や医療、インフラの充実させていくことが必要です。
安全でレジリエント、持続可能な町にみんなが住めるようにするのが目的です。
都市や地域に関わらず、誰もが安心して生活できるように、環境にいいインフラを整備し、災害に強い町の構築が必要です。
Planet(地球)
今と未来のために、持続可能な消費・生産・天然資源の持続可能な管理や、気候変動への対応など、地球環境を守ることを目指します。
持続可能な方法で生産し、消費するのが目的です。買い物をするときに、製造会社がどうやって製造したか、商品をつくる時に犠牲になっている人や生物、環境がないかを考えることを推奨しています。
気候変動とその影響に対して、すぐにアクションを起こすことが目的です。環境に対する心がけについて考えます。自家用車ではなく、公共交通機関や自転車で移動を楽しんだり、冷暖房の温度を調節したりすることです。
海や海の資源を守り、持続可能な形で使うことが目的です。プラスチックなどのゴミが流入しないようにする、漁獲量を決めて乱獲を防ぐことを指します。
森林を管理し、砂漠化を食い止め、土地と生物多様性を守ることが目的です。
Peace(平和)
恐怖と暴力がない、平和で公正な社会を育てることを目指します。
誰もが取り残されず、すべての人が参加できる平和な社会にすることが目的です。
Partnership(パートナーシップ)
すべての人が「持続可能な開発のためにグローバル・パートナーシップ」を通じて協力し合うことを目指します。
持続可能な開発のために世界中が協力し合うのが目的です。
国同士、会社や団体、個人間でも、連携して活性化し、相乗効果が生まれ、単独ではできない発想や行動ができます。
荒尾市と17の目標
カーボンニュートラルへの取り組み
荒尾市は2021年3月にゼロカーボンシティ宣言を行い、2022年3月には「荒尾市地球温暖化対策計画」を策定しました。現在は、2030年度に向けた新たな温室効果ガス削減目標を定めて、4つの基本方針のもと取り組みを進めています。
荒尾市地球温暖化対策実行計画
2030年度:温室効果ガスを2013年度比で、48%削減
2050年度:COの排出を実質ゼロを目指す
4つの基本方針
質の高い教育をすべての人に
効率的かつ効果的な省エネを推進するために、「脱炭素型ライフスタイル」への転換に取り組みます
次世代自動車の普及促進や地域公共交通の利用促進、温室効果ガスの吸収源となる緑地や干潟の保全に取り組みます
再生可能エネルギーと蓄電池の普及促進に取り組み、温室効果ガスの排出量削減目標50%減を目指します
ごみの焼却処理による温室効果ガス排出量を削減するため、ごみの減量化と合わせて資源のリサイクルに取り組みます。
フードドライブは、家庭で余っている食品を持ち寄り、必要としている福祉団体や施設などに寄付される活動です。寄付できる食品は「未開封で常温保存ができるもの」、「賞味期限が1ヶ月以上残っているもの」となっています。
寄付できないもの
冷凍・冷蔵食品、アルコール類、医薬品類、開封済みのもの、生鮮食品、成分やアレルギー・製造者・販売者が表示されていないものも寄付が出来ません。
他にも、寄付ができるものとできない物があります。詳細はフードドライブをしている各団体や店舗にて、お問い合わせください。