目次
荒尾競馬場の歴史
1928年2月20日に開場し、2011年12月23日に廃止された荒尾競馬場。
83年に及ぶ歴史ある荒尾競馬場は、2023年3月に解体が完了しました。そして、現在は地方競馬共同場外販売所の「BAOO荒尾」があります。
本記事では、競馬ファンが多い荒尾市の荒尾競馬場の歴史を振り返り、また現在のBAOO荒尾についての情報を紹介します。
紀伊國屋書店 あらおシティーモール店
競馬場の施設情報
所在地 | 熊本県荒尾市宮内出目72 |
アクセス | JR荒尾駅から徒歩10分 |
駐車場 | 3200台(無料) 580台(民間、有料) |
入場料 | 100円 / 特別席 500円 734席 |
開催日数、入場者数、売上など
年間開催日数 | 102日 |
年間入場者数 | 313,425人 |
1日平均入場者数 | 3,073人 |
厩舎数 | 25 |
騎手数 | 20人 |
馬券の種類 | 単勝、複勝、枠連、馬連、馬単 |
馬場情報
1周 | 右回りダート / 1200m |
幅員 | 20~25m |
直線 | 220m |
レース施行距離 | 800m、950m、1300m、1400m、1500m、1900m、2000m、2150m |
荒尾と競馬の関係
九州には、「炭坑立地型」という公営ギャンブル場がたくさんありました。
若松や、福岡県の芦屋町の競艇、飯塚オートなどもその公営ギャンブルに含まれます。九州は馬産地だったため、こうした「炭坑立地型」の競馬場が複数ありました。
しかし、産業を支えた炭坑も安価な海外の石炭や石油などが日本に輸入された頃。
圧倒的に安い海外の石炭に、価格が高かった日本の石炭はあまり売れなくなりました。そのため、まだ石炭は残ってはいるが、閉山してしまった炭鉱がたくさんあります。その1つが、三井三池炭鉱の万田坑でした。
石炭産業の衰退 産業で働く人も離れて
三池炭鉱の万田坑が1902年に開坑し、1951年に閉坑するまでの49年間。その産業で働く大勢の人を楽しませた公営ギャンブル場であった競馬場は、閉坑と共に来場者も減っていき、苦戦を強いられました。
その結果、最後まで残ったのが「荒尾競馬場」だけでした。
栄えていた頃の荒尾競馬場
荒尾競馬場は1200mダート。その馬場で、天気がいい日には有明海だけでなく、雲仙の山並みが見える自然の絶景の下で走る競馬は、豪快で開放感で溢れていました。
そんな荒尾競馬場では他とは違う、少し変わった独特のムードが漂う競馬場だったようです。
ローカル色強めの競馬場
荒尾競馬場で、出走馬が本馬場に入るときのマーチは、熊本民謡「五木の子守歌」。この歌は、熊本県の人吉・球磨地方で古くから伝わる民謡で、子どもが聞くと少し怖いと思う歌詞でした。
そんなローカル色強めの曲に、さらにレースが始まると中年の女性の実況放送が流れました。なんとこの女性は、払い戻し金のお知らせ、呼び出し放送もしていて、実況も兼任して対応をしていました。また、競馬場の周辺には、とんこつラーメンやちゃんぽんなどの露店もあり、競馬を見に来たファンのお腹を満たしてくれました。
荒尾競馬場最後のレース
荒尾競馬場が閉場となった2011年12月23日に、最後のレースが行われました。そのレースは「第6回肥後の国グランプリ(サラブレッド系・ダート2000m)」。
そして、レースの勝ち馬は山口勲騎手騎乗の1番人気テイエムゲンキボが優勝しました。
地方競馬共同場外発売所 「BAOO荒尾」
BAOO(J-PLACE)荒尾
〒864-0057 熊本県荒尾市大島1326
営業時間: 10:00~21:00(日によっては9:00~になることもあります。公式サイトで情報をチェックしよう)
公式サイト:http://www.nrsnet.co.jp/arao.html
TEL: 0968-62-2466
BAOOでは、地方競馬で行われるすべてのダートグレード競走をはじめ、全国各地の地方競馬の販売を行っています。
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中央競馬のレース
競馬ファン待望のレース
日本中央競馬会の競馬には、レースごとに「格」が付いています。レースのクラスの上位である、GⅠ、GⅡ、GⅢを「重賞」と呼びます。
日本の競走馬は年間約7,000頭のサラブレッドが誕生します。そして競走馬は2~3歳にかけて新馬デビューして、勝てば1勝クラス、負ければ未勝利で戦います。その後は、2勝クラス、3勝クラスに進めます。
その後、勝ち上がった馬が多くなるとクラスを細かくし、2歳9ヶ月から1勝クラスに分かれます。そして、年上の馬と一緒にレースを行う「3歳以上」の条件のレースから2勝クラスに分かれます。
さらに、その条件クラスを卒業した馬はオープン入りを果たし、オープン特別、リステッド、GⅢ、GⅡ、GⅠで競うことになります。
新馬・未勝利
1勝クラス(収得賞金額:500万円以下)
2勝クラス(収得賞金額:501万円~1,000万円)
3勝クラス(収得賞金額:1,001万円~1,600万円)
オープン特別(収得賞金額:1,600万円超)
リステッド
GⅢ
GⅡ
GⅠ
皐月賞
クラシック三冠競走の第1弾の皐月賞は、最もスピードのある優秀な繁殖馬の選定のためのチャンピオンレースです。そのため、出走資格は3歳の牡馬と牝馬に限定されます。去勢されたせん馬は出走出来ません。
1949年に中山競馬場・芝1950mへ舞台を移したのを機に、旧暦5月を指す「皐月賞」に改称され、5月上旬にレースが行われていました。ただし、1952年より4月に繰り上げられました。
コース:中山・芝2000m(内回り)
皐月賞のコースは、直線入口からスタートして、内回りコースを1周、ホームストレッチを2回走ります。このコースには、ゴール手前で急勾配の上り坂があります。そのため、序盤に脚を使うと急坂で鈍り、最後の直線310mで差し馬にやられることも。
このコースでは、坂に強く器用な脚が必要になります。
東京優駿 / 日本ダービー
東京優駿とは、日本ダービーとも呼ばれる、クラシック三冠レースの第2弾。競走体系の確立と競走馬の資質向上を図る意図から、3歳牡馬・牝馬限定の重賞競争として創設されました。舞台は東京競馬場で、1934年から距離・競馬場の変更は1度も行われていない、歴史あるレースです。
日本ダービーでは、「最も幸運に恵まれた馬」が勝つと言われています。また、日本ダービーは競馬の祭典とも言われており、ここの栄冠を勝ち取ることは、日本のホークスマンが憧れる最高の栄誉とされています。
コース:東京・芝2400m
ホームストレッチの半ばからスタートする日本ダービーは、バックストレッチの中盤の上り、3コーナーで緩やかな下り後に、直線160mで2m上る坂が待ち構えています。そのため、スタミナを振り絞りながら、平坦な後半部分でキレ味を競うことになります。
このコースでは、距離のロスを避けるために内めを動ける器用さが必要です。
菊花賞
クラシック三冠競走の第3弾の菊花賞は、「最も強い馬」が勝つと呼ばれるチャンピオンレースです。このレースでも3歳牡馬・牝馬限定で行われます。
コース:阪神・芝3000m(内回り)
バックストレッチの入口からスタートし、内回りを1周半、コーナーを6つ回るコースです。1周半の間に下りと上りを2回繰り返し、Aコース使用時はゴール前の直線は356.5mと短く、パワーとスタミナが優れた馬が有利になっています。
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